創業百四十余年、受け継がれる味をぜひご賞味ください

熟練の職人による手作業で丹念に作られる尾張屋の守口漬。
芳醇な香りとべっこう色、独特な歯ごたえは、
職人の技から生み出されるものです。

伝統の味を守り続けるのは厳選された素材から

守口漬は「守口大根」を原料としてつくられる奈良漬の一種です。
その歴史は古く1586年の「利休の消息文」に記載されています。
江戸時代以前は大阪府守口市付近で栽培されていましたが、
現在では岐阜と愛知県でそのほとんどが栽培されています。
守口大根は繊維質の高い大根であるがゆえ、
一般食材として利用はできず
すべては漬物用として契約農家で栽培されています。

収穫時期は年の瀬の12月。長いものだと180cmにもなる
守口大根ですが、畑の土の中にちょっとした石などの
障害物があると真っすぐな一本ものにはならず、
商品用にはなりません。
つまりその畑から選ばれた大根が守口漬けとなるのです。

味の決め手となる酒粕、味醂粕へのこだわり

素材は守口大根。しかしその味を決めるのが「酒粕」です。
この酒粕は全国の酒蔵から取り寄せ、その年の気候や
酒粕の状態などを考慮し尾張屋の味になるよう
ブレンドの配合を変えています。

守口漬は広く言うと奈良漬の一つですがこの地方ならではの
風味があります。それが「味醂粕」を多く使用することで、
この味醂粕もそれぞれの味に大きく影響をしています。
尾張屋は味にこだわり、吟味を重ねた味醂粕を使用しています。
当然、添加物は入っていません。

足掛け３年、じっくりと職人の手で

日本の独特な食文化において、
守口漬は長期熟成の部類にあります。
長期熟成されたものしか得ることのできない味が
守口漬の魅力なのです。
収穫された守口大根は、まず大きな樽で塩漬けにされます。
そこで本体にある水分が抜け塩が入ります。
その後１回目の味付けが行なわれます。
これを一番漬けと言い、調合された酒粕に漬け込まれます。
4～5ヵ月後に再び樽から取り出し、
一本一本酒粕を拭き取り漬け直しがされます。
これが二番漬けと言います。
これを3～4ヵ月ごとに行うことで、
まろやかな味へと熟成が進みます。
塩漬けから実に２年、職人の手でじっくりと熟成する守口漬。
尾張屋の守口漬けは添加物を入れない、
自然からの贈り物を大切にしています。

お届けするのは、守口漬・奈良漬の専門店「尾張屋」

清須市内で明治2年より続く、
創業140年以上を誇る老舗の漬物店です。
尾張屋のある清須市西枇杷島町は、江戸時代には
尾張の台所として当時の日本三大青果市場の一つ「小田井の市」が
開かれた歴史のある地区です。
市場に集まる野菜を奈良漬にし、販売をしたところ
大変好評で今に受け継がれております。
名古屋名産「守口漬」は、愛知県の伝統野菜でもある細長い
「守口だいこん」を酒粕に漬け込んだお漬物です。
また、清須ゆかりの織田信長公も好んだとされる
「青うり(かりもり)」を漬け込んだ、うり奈良漬も好評です。
国産の野菜を原材料に、伝統の味を今に伝えます。

残った酒粕も捨てないで！美味しい利用法があります

愛知県の粕漬けはみりんを加えた独特の味わいが特徴で、
残った酒粕もおいしく利用していただけます。

野菜などを2～3日漬け込むと、あっさりとした簡単な
粕漬けができます。
また、鮭や白身魚などの魚介類も2～3日漬け込んで焼くと
香りよくおいしくお召し上がりいただけます。

【魚の粕漬け】
1.塩味や他の味付け処理をしていない「生の切り身」を
ご用意ください。おすすめはサケ、タラ、サワラ、カジキなど。
魚はペーパータオルで水気を取っておきます。
2.ラップを魚のサイズより大きめに広げその上に酒粕を塗ります。
3.酒粕の上に魚を並べ、隙間が無いように酒粕を塗ります。
4.ラップに空気が入らないよう密閉しタッパーや袋に入れて
冷蔵庫で2日ほど漬け込みます。
5.2日ほど漬け込んだらラップを外し、酒粕を取り除いて焼きます。

ちょっとリッチな味わいが楽しめますよ！

【仕様】
〇内容量／各種100ｇ
〇原材料／
【守口漬】守口だいこん、漬け原材料(酒粕、みりん粕、砂糖、食塩)
【うり奈良漬】うり、漬け原材料(酒粕、みりん粕、砂糖、食塩)
〇賞味期限／製造から3ヵ月
〇保存方法／高温多湿を避けて保存
〇販売元／株式会社 尾張屋
愛知県清須市西枇杷島町大野40番地